転職エージェントの裏事情とは?本音や実情を知って上手に活用しよう

転職エージェント裏事情

転職活動をする際に強い味方になってくれる転職エージェント。

厚生労働省の調べによると、日本には約26,000社以上の転職エージェントが存在し、年間60万人以上の人が転職エージェントを利用し転職しています。

しかし「転職エージェントって本当に信用できるの?」「無料で使える裏事情ってなに?」と転職エージェントに悪いイメージや疑問を持っている方もいるでしょう。

そこで、今回の記事では転職エージェントの裏事情に関して詳しく解説していきます。

転職エージェントの裏事情を理解し、上手に活用していきましょう。

転職エージェント7つの裏事情とは

年間60万人以上が利用する転職エージェント。

しかし、良くない噂や悪い評判を聞いて不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

ここではそんな転職エージェントの裏事情を7つに厳選してご紹介していきます。

転職エージェントの裏事情は以下のようなものがあります。

    転職エージェントの裏事情7選

  • 転職エージェントが無料で使える理由
  • 転職エージェントのノルマ事情とは
  • 求人を紹介できない理由
  • 転職の可能性が高い人ほどサポートが手厚い
  • 転職エージェントを使った方が内定率が高い?
  • 担当によってサービスの質に差がある
  • 企業が転職エージェント使う理由

それでは一つずつ見ていきましょう。

裏事情1.転職エージェントが無料で使える理由

なぜ転職エージェントは無料で使えるのでしょうか?

その疑問の裏には「転職エージェントは企業から報酬を貰っている」という事情があります。

転職エージェントは利用者を企業に紹介し、入社することになった場合、成功報酬として年収の30~35%を受け取るのが相場です。

\転職エージェントの成功報酬/

■転職者の年収が400万円の場合
400万 × 30%~35% = 120万円~140万円
→成功報酬は約120万円~140万円

■転職者の年収が600万円の場合
600万 × 30%~35% = 180万円~210万円
→成功報酬は約180万円~210万円

このように、転職エージェントのビジネスモデルは採用した企業側から報酬を貰う仕組みになっています。

そのため「無料で使えるから怪しい…」と思う必要はまったくありません。

むしろ、採用されるため担当者へのフォローや年収アップの交渉をしてくれることもあります。

安心して転職エージェントを活用していきましょう。

裏事情2.転職エージェントのノルマ事情とは

転職エージェントを利用した人から「応募を半ば無理やり進められた」「返答期限はまだあるのに内定承諾を迫られた」といった話しを聞くことがります。

そういった話しの背景には、先ほどお伝えした通り転職エージェントが成功報酬型のビジネスモデルという点が関わっています。

一般的な営業職と同じように、個人成績によって評価や給与、賞与などが決定します。

つまり、キャリアアドバイザーにもノルマが課せられており、より多くの転職者をサポートし、転職成功へと導く必要があります。

そのため、応募や内定承諾を熱心に進めてくる場合があるのです。

裏事情3.求人を紹介できない理由

「現時点ではご紹介できる求人がありません」と言った連絡を受けるケースがあります。

これは、転職エージェントが保有する求人には職歴やスキルがマッチするものが無いと判断された可能性があります。

相談に乗るキャリアアドバイザーの数は限られており、紹介する求人にも限りがあります。

そのため、登録拒否はされませんが、利用者のスキルや職歴、希望などによってはマッチする求人がなく、サポートを断る可能性があるのです。

そういった場合は、未経験者向けの求人サイトや転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか?

裏事情4.転職の可能性が高い人ほどサポートが手厚い

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、月ごとに目標やノルマが課せられている場合があります。

そのため、どうしても転職可能性が高い人へのサポートが手厚くなる傾向があります。

転職の可能性が高い人とは、需要が高いスキルや職歴を持っている人や、転職意欲の高い人のことです。

逆に、その2点において転職の可能性が低いと判断されてしまうとサポートの質が下がってしまう可能性があります。

そうならないために、職務経歴書の内容を充実させたり、転職意欲を高めることが重要です。

裏事情5.転職エージェントを使った方が内定率が高い?

実は求人サイトや企業の採用ページから自分で応募するよりも、転職エージェントを利用した方が内定率は高くなります。

それは、転職エージェントは求人企業と直接やりとりを行っており、どういった人材を求めているかを把握しているからです。

さらに、企業側に「採用したい」と判断されるために、どのように経験や強みをアピールすれば良いのかも過去のデータや経験から把握しています。

そういった情報を元に各企業の面接対策を行っているため、直接応募よりも選考通過率が高くなりやすい傾向があります。

さらに、転職エージェントは面接後に企業担当者に連絡を取り、面接で伝えきれなかった熱意や、失敗のフォローをしてくれるため、より内定率が高くなるのです。

裏事情6.担当エージェントによってサービスの質に差がある

転職エージェントを利用した場合、どうしても担当エージェントによりサービスの質が変わってきます。

これは、転職エージェントも他の企業と同じく、新人からベテランまでさまざまな経験やスキル、実績をもつ人がいるからです。

しかし、新人のレベルが低く、ベテランのレベルが高いとは限りません。

新人でも色々と勉強し一生懸命にサポートしてくれる人もいれば、ベテランで経験があるがゆえに求職者の意向ではなく、自分の提案を強く推してくる場合もあります。

そのため、キャリアアドバイザーの年齢や性別、経験などに対する先入観は捨て、対応や提案の内容で合うか合わないかを判断するようにしましょう。

もしかりに「キャリアアドバイザーと合わない」と感じた場合は、すぐに担当変更をお願いすれば良いだけです。

良い転職エージェントの選び方は「良い転職エージェントを選ぶ5つのポイント」で解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

裏事情7.高い報酬を払っても企業が転職エージェント使う理由

転職エージェントを通じて人材を採用した場合、数百万円の費用が発生します。

では、なぜ数百万円もの費用を払ってまで転職エージェントを利用して人材を採用するのでしょうか?。

それは、より優秀で自社にマッチした人材を採用するためです。

意外と高い採用コスト

求人サイト等に求人を掲載する場合、掲載費用で週に数十万円します。

また、高い掲載費を払っていても応募が無かったり、求めている人材からの応募が無かったりもします。

しかし、転職エージェントであれば成功報酬型のため、採用しなければ費用はかかりません。

そのため、求人サイトで募集をかけるよりも転職エージェントのような成功報酬型の方が、費用を抑えられるケースもあるのです。

人気企業ほど転職エージェントを活用している

応募が殺到するような人気企業の場合、人事の仕事も膨大になります。

そのため優秀な人材を逃してしまわないように、多少高い費用を払っても転職エージェントで自社採用基準に合った求職者だけを紹介してもらっている企業も多くあります。

こういった求人は転職エージェントに登録しないと紹介してもらえません。

転職エージェントを利用することで、内定率が上がるだけではなく、自分では探せない優良求人と出会える可能性もあるのです。

裏事情を知った上で上手に利用する流れ

ここまで転職エージェントの裏事情について解説してきました。

そんな裏事情を踏まえ、転職エージェントを上手に活用する方法についてご紹介していきます。

上手に活用するポイントは以下の3つです。

    上手に活用するポイント3選

  • 希望条件やキャリアプランを整理しておく
  • 転職エージェントの口コミを調べておく
  • 複数の転職エージェントへ登録する

希望条件やキャリアプランを整理しておく

上手な活用方法の1つ目は「希望条件やキャリアプランを整理しておく」ということです。

キャリアドバイザーとの面談をスムーズに進めるためにも、事前に希望条件とキャリアプランを整理しておくことは非常に重要です。

\転職先の条件チェック!/

1:年収や賞与について
2:勤務時間
3:平均的な残業時間
4:勤務場所や配属先
5:リモートワークの有無
6:副業の可否
7:退職金制度の有無
8:育休・産休・介護休暇の取得率など

上記項目に関してどの部分を優先して考えるのか、また、どういった条件を希望するのかを事前に考えておきましょう。

しかし、希望が多すぎたり過度になってしまうと転職が難しくなるため、キャリアドバイザーとの面談で条件の確認を行っていきましょう。

転職エージェントの口コミを調べておく

2つ目の上手な活用方法は「転職エージェントの口コミを調べておく」ことです。

転職エージェントの口コミや評判を調べることで、良い部分と悪い部分の両方を知ることができます。

しかし、注意点は口コミや評判を全て鵜呑みにしてはいけないということです。

「悪い口コミがある=良くないエージェント」とは限りません。

ネットの情報は参考程度に考えておき、実際に利用してみて判断することをおすすめします。

複数の転職エージェントへ登録する

3つ目の上手な活用方法は「複数の転職エージェントへ登録する」ということです。

なぜかと言うと、転職エージェントにより得意な分野や取り扱っている求人が異なるためです。

また、複数の転職エージェントを利用することで異なる視点でアドバイスを貰うこともできます。

複数の転職エージェントを利用することで、より多くの求人に出会えるチャンスが増えるのでおすすめです。

裏事情をふまえ、良い転職エージェントを選ぶ5つのポイント

転職エージェントを利用する場合、良いエージェントかどうかを見極めるポイントを知っておくことが重要です。

ここでは転職エージェントを見極めるポイントについて解説していきます。

    転職エージェントを選ぶ5つのポイント

  • キャリアアドバイザーとの相性が良い
  • 業界や職種についての知識や情報が豊富
  • 転職者についてたくさん質問をしてくれる
  • 転職者に最適な選択肢を提示してくれる
  • レスポンスが早い

キャリアアドバイザーとの相性が良い

自身とキャリアアドバイザーとの相性は非常に重要です。

キャリアアドバイザーとの相性が合わないと、自分の希望する求人が紹介されなかったり、マッチングしない求人を紹介されたりしてしまいます。

「相性が合わないな」と感じた場合は担当変更の連絡をして、別のキャリアアドバイザーに替えてもらいましょう。

業界や職種についての知識や情報が豊富

業界や企業について豊富な知識や情報を持っている人は、その業界に精通した良いキャリアアドバイザーの可能性があります。

希望する業界で求められるスキルや人物像、社内環境や働きやすさ等を事前に知っておけば、より転職マッチングを高めることができるでしょう。

そのためにも希望する業界に特化した転職エージェントを利用するのもポイントの一つです。

転職者にたくさん質問をしてくれる

良いキャリアアドバイザーは転職者について、経歴やキャリアプラン、仕事についての考え方など幅広いテーマについて色々と知ろうと質問してくれます。

なぜなら、転職者の情報を知れば知るほど、よりマッチした求人・企業を紹介できるからです。

また、転職者本人も自分の希望や考えを口に出すことで、改めて自覚したり、気付いていなかった方向性や可能性に気付く場合もあります。

転職者に最適な選択肢を提示してくれる

「転職者に最適な選択肢を提示してくれる」かどうかも見極めるポイントです。

良いキャリアアドバイザーは単純に求人を紹介するだけでなく、転職者との面談からニーズを拾い上げ最適な選択肢を提示してくれます。

転職者の希望するキャリアプランを実現化するために、一緒に考え様々な提案をしてくれるキャリアアドバイザーかどうかを見極めるのが重要です。

レスポンスが早い

最後のポイントは「レスポンスの早さ」です。

転職する場合、多くの方が在職中に転職活動を行い、その期間は1ヶ月~3ヶ月が平均となります。

限られた時間の中で転職に向けて活動していくため、キャリアアドバイザーのレスポンスの早さは非常に重要なポイントです。

しかし、休みや一時的に連絡が滞るケースはあるので、全体的にレスポンスが早いかどうかで見極めましょう。

チャンスを逃さないためにも、不通の状態が続くようであれば担当変更の連絡をお勧めします。

良くない転職エージェントを避ける3つのポイント!

先ほどは良い転職エージェントを見極めるポイントについてお伝えしました。

続いては良くない転職エージェントを避ける3つのポイントに関して解説していきます。

転職エージェント選びの参考にしてみて下さい。

  • レスポンスが遅い
  • 希望しない求人ばかり紹介してくる
  • 上から目線での発言や態度が良くない

レスポンスが遅い

避けるべき転職エージェントの1つ目のポイントは、「レスポンスが遅い」です。

「連絡がなかなか返ってこない」「求人がなかなか紹介されない」などが、あった場合は別の転職エージェントの利用も検討しましょう。

キャリアアドバイザーの担当が多すぎて対応が間に合っていない可能性があります。

まずは担当者変更をお願いし、改善されない様なら別の転職エージェントへ切り替えることをおすすめします。

希望しない求人ばかり紹介してくる

希望しない求人ばかりを紹介してくる場合、転職者の事をあまり考えていないか、転職しやすい求人ばかりを紹介している可能性があります。

成績や売上を優先して考えるキャリアアドバイザーはそういった傾向があります。

なぜその求人を紹介してくれたのかなど詳しく聞いてみて納得のいく答えが無い場合は、担当変更や別の転職エージェントを利用しましょう。

上から目線での発言や態度が良くない

転職者に対して上か目線の発言があったり、態度が悪いキャリアアドバイザーには注意しましょう。

中には自分の成績優先で応募や内定承諾を強く迫ってくるキャリアアドバイザーもいます。

そういったキャリアアドバイザーのいる転職エージェントは利用しない方が良いでしょう。

信頼できるおすすめの転職エージェント3選

様々な裏事情のある転職エージェントですが、ここでは編集部がおすすめる転職エージェント3選をご紹介します。

是非参考にしてみて下さい。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントの詳細
運営会社 株式会社リクルート
登録番号 13-ユ-010258
求人数 約600,000件
職種 全職種
対応エリア 全国
料金 無料

リクルートエージェントのココが魅力!

・転職支援実績No.1*
・求人数60万件以上
・利用者の60%以上が年収アップ
・専門コンサルタントがフルサポート

リクルートエージェントは、転業界大手の株式会社リクルートは運営する転職エージェントです。

数ある転職サイト、エージェントの中でも求人数が圧倒的に多いのが特徴で、公開、非公開を合わせるとその数は60万件を超えます。(2023年3月時点)

他の転職エージェントと違い、土日祝の面談にも対応しているので、平日は仕事で忙しい人や地方の人も手軽に利用することができます。

また、厚生労働省の調査では「転職成功実績No.1」にも輝いており、全年代で安心して利用することのできるのも特徴です。

*厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および 4ヶ月以上の有期雇用の合計人数(2021年度実績を自社集計)2022年6月時点

doda

デューダ

dodaの詳細
運営会社 パーソルキャリア株式会社
登録番号 13-ユ-304785
求人数 約187,000件
職種 全職種
対応エリア 全国
料金 無料

dodaのココが魅力!

・転職者満足度No.1
・転職サイトとエージェントを同時に使える
・全国30ヶ所以上の拠点
・各種イベントやオンライン講座も充実

dodaは、北海道から鹿児島まで全国に30ヶ所以上の拠点がある、全国エリアの転職エージェントです。

登録を行うと、転職サイトと転職エージェントを同時に利用することができるのも大きな特徴。

転職ノウハウが無料で学べるイベントも多数開催しており、履歴書の書き方や自己分析などのオンラインセミナーも充実しています。

また、女性の転職情報サイト「Woman Career」を運営しており、女性の転職活動に強いのも特徴と言えます。

4.ビズリーチ

ビズリーチ

ビズリーチの詳細
運営会社 株式会社ビズリーチ
登録番号 13-ユ-302647
求人数 約87,000件
職種 全職種
対応エリア 全国
料金 無料~5,500円

ビズリーチのココが魅力!

・年収1,000万円以上の求人が3割以上
・登録後はスカウト連絡を待つだけでOK
・ゆっくり転職活動を進められる
・採用企業数15,500社

ビズリーチは年収1,000万以上の求人が3割上を占める、ハイクラス向けの『スカウト型転職サイト』です。

応募要件の高い求人が多いですが、現収入を超えるスカウトが来ることも多く、年収アップを狙っている人はぜひ登録してみましょう。

有料プランと無料プランがありますが、無料プランの場合は閲覧や応募できる求人に制限があるので注意が必要です。

まとめ

転職エージェントは「採用した企業から成果報酬を貰う」というビジネスモデルのため、「希望と違う求人を紹介される」「人によってサポートの質が変わる」などの裏事情があります。

そういった裏事情は転職者にはどうにかできることではないので、なるべく良い転職エージェントを利用することが重要です。

下記ポイントを踏まえて上手に転職エージェントを選びましょう。

良い転職エージェントを見極めるポイント

・キャリアアドバイザーとの相性が良い
・業界や職種についての知識や情報が豊富
・転職者についてたくさん質問をしてくれる
・転職者に最適な選択肢を提示してくれる
・レスポンスが早い・

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